以前『スマホ脳』という本を紹介しました。
本の中にはいろいろな専門用語が出てきますが覚えておいてほしいのは「ドーパミン」だけです。
今回は、ドーパミンについてのお話です。
ドーパミンの役割
ドーパミンの役割は「何が重要で何に集中を向けるべきか」を脳に伝えることです。
「これは重要だ!」と思ったときに、ドーパミンが放出されます。
それが、欲求という形になって、脳に司令を送ります。
テーブルに上においしそうなドーナツがあって「食べたい」と思ったとき、眠くなって「早く眠りたい」と思ったとき、かわいい子やイケメンを見て「付き合いたい」と思ったとき。
これらはすべて生存と子孫繁栄に必要なことなので、ドーパミンが放出され、欲求に変えて、それをさせています。
つまり、脳というのはドーパミンの放出によって心地良い気分になるので、脳にとってドーパミンはご褒美的な存在です。
ドーパミンが脳にどのような影響を与えるか
十分な食料確保が難しかった時代は、その日の分だけではなく、その翌日も、翌々日も、食べなくてもいいように、栄養を蓄えるように、体ができていました。
果実がたくさんなっている木を見つけると、栄養と蓄えるために、ドーパミンが放出され、果実を食べなさいと脳に語りかけます。
そこでしっかり食べておけば、翌日その果実がなくなっていたとしても、脂肪として蓄えておけます。
つまり、ある程度、多めに蓄えておいて、脂肪という形に変え、2、3日食べなくても貯蔵しておけば大丈夫だというふうに、脳や体が進化しました。
十分な食料確保が難しかった時代は、その日の分だけではなく、その翌日も、翌々日も、食べなくてもいいように、栄養を蓄えるように、体ができていました。
果実がたくさんなっている木を見つけると、栄養と蓄えるために、ドーパミンが放出され、果実を食べなさいと脳に語りかけます。
そこでしっかり食べておけば、翌日その果実がなくなっていたとしても、脂肪として蓄えておけます。
つまり、ある程度、多めに蓄えておいて、脂肪という形に変え、2、3日食べなくても貯蔵しておけば大丈夫だというふうに、脳や体が進化しました。
だから、十分に食料が確保されている現代においては、この脳は適していないんです。
結果として、余分な脂肪を蓄えすぎる肥満と糖尿病が、現代において爆発的に増えたということなんです。
脳は1万年以上進化していないということがお分かりいただけるでしょう。