今回は、宿題を真面目にやってはいけない理由TOP3をお話しします。
(※宿題を出す先生を否定するお話ではありません。)
①時間の無駄
大抵の学校では、クラス全員に全く同じプリントや書き取りの宿題を課しています。
最近は学習塾に通う子も増えました。
先のことを勉強している子に、クラスで一律に平準化した宿題を与えることは時間の無駄です。
宿題の本来の目的は生徒の課題を克服するためであり、生徒の課題は個々の習熟度やレベルによって異なります。
そんな中で、同じ内容の宿題を一律で課すことは、出来る子にとっても出来ない子にとっても、目的を達成するとは言えません。
(宿題がその子にとってちょうどいいのであれば時間の無駄ではないでしょう。)
②思考力が落ちる
宿題の目的を考えずにただやっているだけでは「言われたことだけをやる」というマニュアル的思考に繋がります。
宿題をやるときに大事なことは、結果ではなくプロセスです。
例えば、書き取りの宿題で「漢字を正確に書く」という目的が抜けている子は、
作業を早く終わらせるために、「へん」だけを先に書いたあと「つくり」を埋めていきます。
このときの脳は、ほぼ思考停止状態です。
しかし、結果として、ノートには正しい漢字が並んでいるため、先生はハナマルをつけて返します。
このような子どもが、ほとんどの単純作業をAIが代替するようになる10年後に活躍できるとは思えません。
③勉強が嫌いになる
子どもに「宿題をやりなさい!」とカミナリを落としたことはありませんか?
子どもは「怒られるから仕方なく宿題をやる」という思考状態になり、勉強嫌いになります。
そして、学習嫌いになり、やがては学ぶこと自体を拒否するようになります。
この状態になると、絶対に学力は伸びません。
人間は、ストレスを感じながら何かに取り組むと「コルチゾール(ストレスホルモン)」が脳内に分泌されます。
海馬の機能を抑制し、記憶の定着を一時的に阻害するだけではなく、うつや認知症にかかるリスクを上げます。
ストレスを感じるレベルで宿題をやりたくないのなら「宿題をやらないほうが健康的にも良い」と科学的に証明されています。
以上のことから、現場の先生や、私たち民間の教育機関が声をあげて、
子どもたちの将来を考えた次世代の教育をしていかなければならないと思っています。