前回のゾーン状態のお話を踏まえた上で、今回は「スマホは記憶力にも影響を及ぼす」というお話です。
スマホはゾーン状態を解除する
スマホは通知がばんばんきて、そのたびに集中が遮断されます。
一度、集中力が切れると、それを元に戻すためには時間がかかります。
例えば、勉強をしていたときにLINEがきて、それを見てしまったら、勉強に集中を戻すためには20分くらいかかってしまうんです。
集中しないと記憶が固定しません。
新しい記憶をするときには「集中と熟考」により、脳にエネルギーを集中させ、脳細胞に刺激を与えることが大事です。
そうすることで、脳が「これは大切だ」と感じ、記憶をするというプロセスがあります。
こういったことからも、スマホの通知は、集中が遮断されて、ゾーン状態に入らないということなので、記憶も固定化しないのです。
集中力がなければ知識も得られない
こうなってくると、知識を得られないことになります。
例えば、今は、スマホがあるので、分からないことはすぐにGoogleで調べられるから知識はいらないのではないかと思う方もいらっしゃるでしょう。
たしかに、それも一理あると思います。
でも、常にGoogleに頼る人が、これから起こるであろう想定外の危機において想像力を発揮して課題解決を行えるかといったら「No」です。
あくまでもGoogleで調べるのは、表面的な上っ面の知識でしかありません。
それをどうやって応用・活用するかによって問題解決が行えるのです。
それができない人間には価値がありません。
社会と繋がって、批判的な問いかけをして、情報の正確さを精査するときには、知識が必要です。
知識を得るということは、記憶を固定化させるということです。
読書をするときに、知識を得るために読書をすることはすごく大事なことだと思います。
ゾーン状態になっていない状態で本を読むこと自体、本を読んでも記憶が固定化しないので意味がない状態だということです。
スマホは、記憶力という部分においてもこれだけの悪影響を及ぼしているということがお分かりいただけたでしょうか。
こうしたことも押さえていただき、スマホとの付き合い方を意識してほしいなと思います。