前回お話しした将来必要とされている力の中に「創造力」がありました。
今回は「創造力とは何か」「なぜ創造力が必要なのか」を説明します。
創造力とは?
ソウゾウというと「想像」と「創造」があります。
「想像」は英語で「imagination」。頭の中でイメージを膨らませることです。
「創造」は英語で「creation」。新しいものを創り出すことです。
つまり「創造力とは0から1を創り出す力」です。
なぜ創造力が必要なのか?
- ➀AIに仕事が置き換わる
- AIには「ミスがない」「つかれない」「文句を言わない」という特徴があります。
つまり、AIにできる単純労働はAIに任せたほうが良いんです。
例えば、ラーメン屋で麺を茹でたり具材を切る厨房の仕事はロボットがやるようになります。
そのような時代で人間は、より多くのお客さんがきてくれるようにマーケットの仕方を考えたり、
もっとお客さん呼べるように味を改良したり。
今までにないものを創り出す創造力が必要なんです。 - ➁追跡調査による実証
- アメリカで、子どもたちを4つのグループに分けて「大人になったときに成功したのかどうか」という追跡調査が行われました。
- (1)創造力も高く、知能も高い
(2)創造力は低く、知能は高い
(3)創造力は高く、知能は低い
(4)創造力も低く、知能も低い ※一般的に数値化できる能力・偏差値など - (1)は成功している人が圧倒的に多く、(4)は成功していない人が圧倒的に多いということは明らかです。
(2)(3)はものすごく大きな差がありました。
(2)は平凡な仕事をしている人が多く、(3)は自分の得意分野を見つけて大成功している人が多かったんです。
つまり「創造力」は、知能を高めることよりも優先度が高いということです。 - ➂自己成長に繋がる
- 例えば、テニスで格上の選手と戦うとしましょう。
普通に戦ったら勝ち目はありません。 - 創造力のない子…「戦うだけ戦ってまぐれで勝てれば良い」
創造力豊かな子…「相手は変化するサーブに弱いから、その練習をしよう」
「相手は体力がないから、揺さぶって体力を減らして後半で勝負しよう」
創造力のある子は「諦めずにやりぬく」「自分には可能性がある」という発想を持ちます。
そして創造力を身につけると「与えられる思考」ではなく
「社会貢献のために何ができるか」「社会変化にどう対応していくか」という思考を持ち、感性が磨かれます。
そのために「子どもの頃からの創造力トレーニングの習慣化」をしていきましょう。