今回は、灘校伝説の国語教師・橋本武先生の国語の授業で育つ力についてのお話です。
INPUTとOUTPUTを繰り返す授業
橋本先生の授業の素晴らしいところは、INPUTとOUTPUTを繰り返すというところです。
思考をすること、自分で考えることは大切です。
そのためには、単に先生から与えられた情報をINPUTするのではなく、自分でINPUTをしにいく、深いINPUTをさせるということが大事です。
橋本先生の授業では、体験でINPUTさせ、読書感想文でOUTPUTさせるというやり方を徹底したということがすごいところです。
思考力は全部の教科の力になる
橋本先生の国語の授業で育てた思考力は、数学・理科・社会にも繋がります。
自分で考えて思考する力はすべての教科に応用でき、「自分で調べて、自分で行動する」ということは、学習意欲の向上に繋がります。
他の教科にどう影響するかというよりは、しっかりと学習しようという意欲を向上させ、更に思考力も上げることで、相乗効果があったということです。
思考力が上がると、全部の教科が上がるんです。
なぜかというと、自分で考えて、自分でOUTPUTする癖がつくからです。
それは、すべての教科に応用できます。
家庭で親が子どもにしてあげられること
例えば子どもが「石油がどのように発掘され、どのように自分達の所まで届くか」という文章題を学校で解いてきたとき。
- 親
- 「これ、分かった?」
- 子
- 「なんとなく…」
- 親
- 「どのように分かったのか説明してごらん」
- 子
- (説明できない)
- 親
- 「一緒に調べよう。まず石油はどこから取れると書いてある?」
- 子
- 「油田」
- 親
- 「YouTubeで油田を見てみよう。(ヘリコプターから撮った油田の画)これが油田だよ。
どこにある?海の上にあるでしょ。
海の上にすごく大きい工場があるでしょ。
これで海の中の石油を掘って汲み上げているんだよ」 - 子
- 「へえ~!」
油田という言葉だけではよく分からなかったものが「こんなにすごいものなのか」という新しい発見になります。
最初は、親が一緒に調べてあげることが大事です。
分からない言葉が出てきたら調べるという癖をつけると、子どもたちは自分で勝手に調べるようになります。
そうすると、学習意欲が増し、どんどんINPUTをしていきます。
そして、必ずやってほしいことはOUTPUTです。
「油田がどういうものか説明してごらん」と説明させたりレポートを書かせたりします。
このようなことを親が一緒にやってあげましょう。