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【教育の真の目的】現実社会で生き抜く力を育てるために

以前、私は学校と社会の間の乖離について触れたことがあります。教育と現実とのギャップが大きすぎるのではないかという疑問を提起したのです。本日は、それについて深く掘り下げていきたいと思います。

学校教育と社会現実の乖離について

私が授業でプログラミングの基礎を教えている時、あることに気付きました。計算が必要になったとき、大多数の生徒たちはまずノートと鉛筆を手に取るのです。眼の前にはコンピュータがあり、電卓アプリやExcelがすぐ使える状況にあるのに、なぜそれを使わないのでしょうか?これは教育の矛盾に他なりません。

また、あるプロジェクトで47都道府県を主題にしたWebサイトを作成するという課題を出しました。そうしたところ、一部の生徒たちが一生懸命47都道府県を思い出しながら打ち込んでいるのを目撃しました。なぜ彼らはインターネットを使って調べ、情報をコピペしないのでしょうか?

現実社会と教育の価値観の違い

答えは単純です。学校では、電卓を使ったり、インターネットを使って情報を調べたりすると、通常は叱られます。そういったことをすると「ズル」や「違反」ととらえられます。しかし、現実の社会では、逆に簡単な計算をノートに書いて計算していたら、「さっさと電卓を使って計算しろ」と言われ、情報をすぐに思い出さなければ、「はやくネットで調べろ」と叱られます。これが学校と社会の乖離です。

Nozomiが何度も強調しているように、私たちの教育の目標は子供たちが社会に出たときにどれだけ活躍できるかにあるべきです。それを達成するためには、学校での成績は重要ではありません。なぜなら、我々の学校生活、つまり小学校から大学までの期間はわずか16年しかないからです。それでいくら優秀な成績を収めたとしても、将来が保証されるわけではありません。

真の教育の目標と私たちの役割

一方で、大学を卒業してから定年までの労働期間は、おおよそ40年から50年に及びます。つまり、人生の豊かさを決定するのは、その期間の方なのです。そして時間は、一日に24時間しかありません。

だからこそ、私たちは子供たちに、将来において何をすべきか、どのように時間を有効に使うべきかを、自分自身で論理的に考える力をつけてほしいと願っています。これこそが真の教育の目標、そして彼らが社会に出てからも持続的に活躍するための重要な考え方だと思います。

だからこそ、自身のお子さんや、周りの若者たちに向けて、常に彼らが自分の未来を考え、学び、成長できるような環境を提供し続けていただくことを考えてほしいと心から思います。