前回のなかのりブログでは、AIの代替がはじまっているというお話をしました。今回のなかのりブログは、今の学校教育がAI時代についていけていないというお話をします。
多様性を受け入れないルール
先日、今の学校教育が現代に合っていないと感じる出来事がありました。
うちの息子は、今度、公立の中学校に上がります。
バスケをやりたいということで、ゼビオスポーツにバッシュを買いにいきました。
いろいろな色のシューズを見る中で「黒が良いな」と言っていました。
そのときに、たまたま、同じ中学校に行く子がいて「バッシュは白じゃないと駄目だよ」と教えてくれました。
以前、外国籍の子がコーンロウ(髪型)で卒業式に行ったら、卒業式に参加させてもらえなかったという話を聞きました。
海外では、コーンロウというのは、卒業式など、正式な場にいくためにする髪型ですが、コーンロウでは卒業式に参加させてもらえなかったんです。
現在の学校は、多様性を認めてくれないというところがあります。
将来は、もっといろいろな外国籍の方が日本に入ってきたり、外国の方と一緒に働いたりということも、今より遥かに多くなります。
そうなったときに、いろいろな文化を受け入れる耐性がないと困ってしまいます。
ダイバーシティという言葉が生まれるくらい多様性が叫ばれている時代において、白いバッシュ以外は駄目だとか、コーンロウは駄目だとか、そういった昔ながらの教育をしていくことは本当に合っているのでしょうか。
僕はすごく不思議に感じています。
塾もついていけていない
もう一つ、例を挙げます。
この間、Nozomiの生徒のお母さんが突然「先生、お話があります」とやってきました。
「塾とか、全部やめて、Nozomi一本にします」とおっしゃったんです。
その子は、今度中学2年生になるので、もうすぐ受験です。「塾をやめても良いんですか?」という話もしたのですが、塾で「他の子たちは夜中の12時まで勉強しているから、同じように12時まで勉強してください」と言われたそうなんです。
論理的に考えれば分かるのですが、他の子が12時まで勉強しているから同じように12時まで勉強させるというのは、いかに論理的じゃないかということです。
そもそも12時まで勉強させるとどうなるのか。
これは、最近の研究で分かっているのですが、中学生・高校生の睡眠時間は平均すると10時間ほど必要になり、それより短くなると前頭葉が発達しないんです。
そうすると、キレやすくなったり、集中力が落ちたりという結果に繋がります。
だから、学習効果もあまり上がらないということが分かっています。
僕は脳科学の専門ではありませんが、子どもたちに正しい教育を与えないといけないので、脳の構造や睡眠時間などの健康面に関することもかなり勉強しています。
そのような情報は、インターネットや本から得ることができるのに、子どもを預かる塾の先生がそういうことを平気で言うなんておかしいなと思います。