2022年度をめどに小学5、6年生の授業に「教科担任制」を導入するとの発表がありました。
今回は、教科担任制導入についてのメリットやデメリットのお話です。
教科担任制とは
現在、小学校では1人の先生が担当クラスを持ち、その先生が全教科を教えます(学級担任制)。
一方で、中学校になると、担任の先生はいるものの、各教科で先生が変わります(教科担任制)。
今回の発表では、
小学5、6年生の授業のうち、英語・理科・算数の3教科を対象に2022年度から教科担任制が導入されることになりました。
メリット①「先生の負担軽減」
学校の先生の多忙化や長時間労働は深刻な社会問題となっています。
学校の先生は授業だけでなく、授業の準備や予習、宿題の用意やチェックの時間も拘束されます。
教科担任制が導入されることで、授業の準備や予習をまとめてできるようになります。
メリット②「質の高い授業」
各先生が得意科目を教えることで、専門性が高まり、授業の質の向上が図られます。
好きな教科だと指導力の向上が望みやすく、子どもたちの学習意欲向上にも繋がるでしょう。
メリット③「複数の先生で子どもを見る」
授業の構成力が得意な先生、保護者の対応が得意な先生、SOSサインに気づくのが得意な先生、様々な先生がいます。
複数の先生がそれぞれ違った目線で子どもを見ることになり、子どもや保護者が相談しやすい環境が生まれます。
デメリットは?
デメリットはほとんどないと考えていますが、強いてあげるなら「教員の数を増やさなければならないこと」です。
しかしもう一段階踏み込んだ改革をすることで、こちらも解決できるでしょう。
それは、民間との連携とオンライン授業の導入です。
例えば、私は子どもへのプログラミング指導が得意です。
プログラミングをやったことのない先生が一から勉強して教えるよりも、
私が教科担任となって指導したほうが質の高い授業ができます。
もう一つはオンライン授業の導入です。
現在は、スタサプなどの映像授業や、家庭教師のTryのYouTubeチャンネルなど、低価格で質の高い講義を受けられます。
オンライン授業を導入することも課題解決になるのではないでしょうか。
しかし、いずれの解決策にもお金が必要なため、国家予算を上げてもらうよう、声をあげていくことが重要でしょう。