「親に干渉された子どもの人生が悲惨」という記事への質問やご意見を頂きました。
今回は「学校の準備のチェックについて学校側から
「親御さんがチェックしてください」と言われているのですが、どうしたら良いでしょうか」
という質問にお答えします。
「チェックをしてください」と言われたら…
まず、学校側がなぜ「チェックをしてください」と言っているのかを考えてみてください。
例えば「算数で図形を描くから三角定規を持ってきてください」と言われたとします。
その場合は「三角定規を持ってこないと授業が成り立たない」「授業が受けられなくて可哀想」
という理由から「チェックをしてください」と言っているのでしょう。
炎上覚悟ではっきり言いますが、無視してください。忘れ物をしても困るのは本人だけで、先生には迷惑をかけません。
それよりも、忘れて困ったという経験をさせるほうが、子どもの成長に繋がります。
忘れ物をしたことで授業が受けられなかったという苦い経験から「次はどうやったら忘れ物をしないか」
と、自分で考えるきっかけになります。
準備を手伝うのは、小学校に入学して最初の数カ月だけで十分です。
「どうやって準備をするのか」「どうやってチェックをするのか」を教えて、子ども自身に準備をさせましょう。
元・鹿島アントラーズの小笠原満男さんの言葉
ここで、私が尊敬する、元・鹿島アントラーズの小笠原満男さんの話をします。
引退後、子どもたちのサッカー指導をしている小笠原さんは、
合宿に帯同したとき、プレーだけではなく、持ってくる荷物を見るそうです。
荷物が綺麗に整頓されている子よりも、荷物がぐちゃぐちゃな子のほうが将来的に伸びる素質があるそうです。
小笠原さんは
「きっちり親にやってもらったという子もいれば、ぐちゃぐちゃだけど「あ、自分で準備してきたな」という子もいる。
忘れ物をしたっていいんだよ。
自分でできるようになるのが正解なんだから。
能動的に行動することは、成功または失敗に向けたスタートラインに立つことを意味する。
まず、挑戦しなければ成功も失敗もない。
挑戦なしには成長もない。だからこそ、親が口出ししないでほしいと願う」
と言っています。
親の経験値から、失敗を回避させるのではなく、子どもの将来を見据えて、親がぐっと我慢をすることが大事だと思います。