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【高校情報Ⅰ】ソフトウェア(OS、SaaS、API)|共通テスト完全攻略勉強法_109

  • 前回は、記憶装置の説明をしました。 前回は、入出力装置の説明をしました。 入力装置とは、キーボードやマウスのようにコンピュータに入力を行う機器のことで、出力装置とは、ディスプレイのようにコンピュータからの結果を出力する機器のことを指します。 そして、入出力装置とコンピュータをつなぐ接点のことをインターフェースと呼び、USB、HDMI、Bluetoothが現在主流となっているインターフェースであると説明しました。
    さて今回は、コンピュータの操作を可能にするプログラムである「ソフトウェア」について詳しく解説していきましょう。

①ソフトウェアの種類

  • ソフトウェアは、ハードウェアを制御するためのプログラムやデータのことを指します。 大まかに分けると、オペレーティングシステムとアプリケーションソフトウェアの2つに分類されます。 例えばiPhoneの場合、iOSがオペレーティングシステムであり、LINEやYouTubeなどのインストールされているアプリはアプリケーションソフトウェアとなります。 一般的に、オペレーティングシステムは、頭文字を取ってOSと呼ばれ、アプリケーションソフトウェアはアプリやソフトと略されることがあります。 OSは日本語では基本ソフトとも呼ばれ、コンピューターの中心的なプログラムであり、他のプログラムが動作するための基盤となります。 デスクトップパソコンでは、もっともよく知られているOSはWindowsです。2022年時点で、全世界のシェアは75%に達しています。次いでmacOSが15%、そして、子どもたちに多く配布されているChromeBookのChrome OSは、2.5%程のシェアとなっています。 また、スマートフォンでは、世界的に見るとAndroidが約72%で圧倒的なシェアを持ち、続いてiOSが27%と、この2つのOSがほぼ100%を占めています。
  • へぇ、そうなんだ!
  • 皆さんも普段スマートフォンを使っているので、OSの役割は大体理解していると思います。 例えば、スマートフォンにアプリをサクッと入れられるのもOSのおかげですし、電池残量を見たり、パスワードなどの各種設定を行えるのもOSのおかげなのです。 ここでは、具体的にOSがどのような役割をしているのかを深掘りして説明していきます。 OSの働きを分かりやすく例えるために、コンピュータを一つの市に例えてみましょう。 コンピュータを市とすると、ソフトウェアは市民、CPUやメモリなどのハードウェアはインフラとなります。 皆さんのスマートフォンにも多くのアプリがインストールされていると思いますが、そのアプリ1つ1つが市民だと考えてください。 そして、OSはこのコンピュータ市の市役所のような役割を果たします。 OS市役所は、道路や電気、水道などのインフラを管理し、市民であるソフトウェアが快適に生活できるように調整します。 例えば、「このエリアは多くの住民がいるから道路を広くしよう、あとは電線を増やそうかな。」また、一方では、「こちらのエリアは住民が少ないから、道路や信号などを少なくしても問題なさそう。」といったように、インフラを割り当てますよね。 これは、コンピュータが持つCPUやメモリの性能をどのソフトウェアに、どのくらい割り当てるかを制御して、全てのソフトウェアが快適に動作するようにするということです。 次に、OS市役所は市民であるソフトウェアの管理を行います。 まず、市民がこのコンピュータ市に住むためには、市役所に行って住民登録を行いますよね? これがソフトウェアやアプリのインストールだと考えてください。 そして、その市民が他の市民と競合しないよう、住所を管理して、いつでも連絡を取れるようにします。 これは、ソフトウェアの一覧を表示したり、そのソフトウェアを選択すればすぐに起動できるようにしていたりするということです。 また、OS市役所は、コンピュータ市に悪意のあるソフトウェアや攻撃から守るために、セキュリティ対策も行います。これは、市役所が市を外敵から守るために警察を配置する役割に似ています。 このように、OS市役所はコンピュータ市を統治し、市民が円滑に生活できるようにサポートする役割を果たしています。

②SaaS

  • 続いて、アプリケーションソフトウェアについて説明していきましょう。 アプリケーションソフトウェアは幅広い種類がありますが、その中でも特に覚えておいてほしい技術を2つ紹介します。その1つがSaaSです。 SaaSとは、Software as a Serviceの略称で、インターネットを通じてソフトウェアを提供するサービスのことです。 通常、コンピュータは自宅や会社に置かれており、そのコンピュータにインストールされたソフトウェアは、その場所に行かなければ利用することができません。 例えば、メールソフトウェアをインストールした場合、外出先からメールを確認するためには、自宅や会社に戻らなければならないということです。 しかし、SaaSの場合は、パソコンではなくインターネット上にアプリが存在しますので、インターネットに接続できる環境があれば、どこでもメールを確認できるということになります。 その代表例が、なかのりPGも長年愛用しているGmailです。 Gmailはブラウザを開いて、Gmailのウェブサイトにアクセスし、IDとパスワードを入力すればいつでもどこでもメールを確認することができます。 また、スマートフォンとも連携していて、簡単な返信であればスマートフォンからでもサクッと送ることが可能です。 また、SaaSのもう1つの例としてSlackがあります。こちらはチャットツールですね。簡単に言うと、ビジネス向けのLINEだと思ってください。 最近は、企業間でやり取りをするのに、メールではなくこのようなチャットツールを使ってコミュニケーションを取るケースも増えています。 SlackもGmailと同様に、自分のPC以外でもインターネットに接続できる環境があれば、いつでもチャットを見たり返信したりすることができます。

③API

  • 特に覚えておいてほしい技術、2つ目はAPIです。APIはApplication Programming Interfaceの略称で、外部のプログラムを利用するためのルールや規約の集まりです。 例えば、Nozomiプログラミング&WebスクールのWebページはなかのりPGが作っています。 しかし、この地図の部分はGoogleMapですよね?部分的にGoogleのサービスを利用しているのです。 Nozomiプログラミング&WebスクールのWebページから、「◯◯の地図プログラムを使わせて」というお願いをGoogle側にしています。 そして、Google側はそのリクエストに応えて、その場所の地図プログラムを貸しているということです。 そのWebサイト側と外部のプログラムであるGoogleMapとの橋渡し役となっているのが、APIなのです。 その他にも、自社のTwitterのタイムラインを表示させるためには、TwitterAPIを利用します。 この技術は、最近だとシステム開発でよく利用されています。 もし、APIが存在しなければ、自分でGoogleMapのようなプログラムを作り、それを組み込まなければなりません。 しかし、APIを利用することで、GoogleMapのような高度なプログラムでも、住所情報を指定するだけであっという間に実現できてしまうのです。 このような様々なAPIを利用することで、安価に安定したシステムを構築することが可能となります。
  • APIすげえ!

まとめ

  1. ソフトウェアは、オペレーティングシステムとアプリケーションソフトウェアの2つに分類される。
  2. SaaSとは、Software as a Serviceの略称で、インターネットを通じてソフトウェアを提供するサービスである。
  3. APIとは、Application Programming Interfaceの略称で、外部のプログラムを利用するためのルールや規約の集まりのことである。