子供たちの日常的な失敗と私たちの教育方針
私たちの目の前で、生徒たちがさまざまな失敗をしています。忘れ物、遅刻…。こうした日常の失敗をどう捉えるか、私たちの教育方針を通してお話しします。 今日はある生徒の実例を通して、私たちの教育方針について語りたいと思います。先日、一人の生徒が筆記用具を忘れてきました。そして、翌週は予約の時間を間違え、遅刻しました。多くの皆さんなら、この生徒やその保護者をどう評価しますか？迷惑をかけていると感じるかもしれません。実際、多くの保護者はお子様の送迎や忘れ物チェックを行っています。そして、私たちへの迷惑を回避するために、失敗を先回りして防いでいます。
失敗から学び、自立へのステップ
私たちの教育方針は「答えを教えず、日本一失敗させる」。この失敗は、単なるプログラミングのミスだけでなく、日常の失敗も含まれています。 忘れ物や遅刻に対する私たちの指導法はシンプル。失敗の原因と結果を理解させ、その解決策を生徒自身に考えさせます。抽象的な「気をつける」ではなく、具体的な方法を考えるのです。例えば、先日の生徒は「母から予定を聞き、すぐに準備する」と「入り口の壁に付箋で予定を記す」という解決策を提案し、実践しました。
失敗を恐れず、子供たちの成長を支える
子供たちの成長のために、失敗は欠かせない要素です。保護者の皆様にも、その理解と協力をお願いしたいと思います。 興味深いエピソードとして、鹿島アントラーズの小笠原満男さんは、サッカー選手の成長に関して、遠征バッグの中身の整理度で伸びる子を見抜けると語っていました。驚くべきことに、中身が雑だった子の方が伸びるのだそう。 親御さんへの私からのお願いは、今のうちにお子さんをたくさん失敗させて、学びのチャンスを増やしてほしいということです。子供たちが将来、親なしで80年も生きることを考えれば、今のうちの失敗経験は彼らの自立への第一歩です。