前回に引き続き、どうすれば不登校から抜け出せるのかというお話です。
不登校から再登校に導く手段は「愛情と承認」を与え「自己肯定感を高めること」が唯一の方法です。
親から子への愛情の注ぎ方
どうやって「愛情と承認」を注げば良いのでしょうか。
子どもが何かをしてくれたときには「ありがとう」だけではなく「嬉しい」という言葉を加えます。
なぜなら「嬉しい」のほうがより深い愛情表現だからです。
例えばプレゼントを贈ったとき。
「ありがとう」と言われるのと「めっちゃ嬉しいわ!!」と言われるのでは、後者のほうが安心しますよね。
だから「ありがとう」だけではなく「嬉しい」という言葉を子どもにもプレゼントしてあげてください。
- 例:子どもがトイレに行ったとき
- 「元気な足音が聞けて嬉しい」
- 例:一緒にごはんを食べるとき
- 「ごはんをしっかり食べる元気な姿が見られて嬉しい」
小さな愛情をいっぱい注いであげましょう。
親から子への「承認」
承認をプレゼントするには、子どもが持っている良さを見つけて
「○○の能力がある」「たしいたもの!」「すごいね!」などと言います。
- 例:絵を描くのが上手な子
- 「絵描きの才能がある」
- 例:走るのが速い子
- 「スポーツ選手になる才能がある」
こういった分かりやすい良さがあれば伝えやすいですね。
しかし、何の取り柄もない子もいます。
はっきり言いますが、自分の子どもの良さが見つからないという親は、子どものことをしっかり見ていません。
どんな子でも良いところをたくさん持っています。
一見マイナスに見えるところでもプラスに変えてあげる。
それが親の資質です。
- 例:物覚えが悪い子
- 「先生になる能力があるよ。だって、勉強ができない子の気持ちが分かって、努力の仕方が分かるでしょ?」
「力はあるけど大器晩成だから、また結果が出ていないだけ。このまま努力を続けていけばきっと花開くよ!」 - 例:荷物を持ってくれたり、片づけを手伝ってくれたりする子
- 「相手を思いやる気持ちがあるから、将来、仕事をしたときに他の人を励ます能力で出世するよ」
こうして視点を変えて、強引にでも褒めることが大事です。
愛情と承認を与えることで、自己肯定感はどんどん高まっていきます。
不登校が解決したとしても「愛情と承認」のプレゼントはずっと続けてあげましょう。