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「読解力」がない子どもが増えている!身につけ方を紹介【現代版読解力】②

前回に引き続き「現代版の読解力」についてのお話です。

文章から相手の意図や感情を読み取り、正確に判断する力

新型コロナウイルスの流行がきっかけとなり、テレワークが急速に普及し、
オンライン会議などの電子ツールでのやりとりが増え、相手の状況が分かりづらくなりました。
また、友人とのやりとりにおいても、LINEやSNSを通じて行う機会が増えていると思います。

しかも、そのやりとりが増えるのは、専用のスマホを持ちはじめる小学校高学年や中学生といった、子どものうちからです。
まだ相手の気持ちや状況を理解する経験値が少ない子どもの段階で、活字でのコミュニケーションが増えると、
文章から起こる勘違いや曲解も増えてきます。

例えば、ある子がLINEで友達に「明日、何で来るの?」と聞きました。
送った子は交通手段を聞きたかっただけなのですが、受け取った子は明日来る理由を聞かれたと思ってしまったそうです。
つまり「明日、どうしてお前が来るんだ。お前なんて来なくていいんだ」と曲解してしまい、自殺してしまったそうです。

極端な例かもしれませんが、相手の意図とは違う思い込みをしてしまった経験はあると思います。
つまり、文章から相手の意図や感情を読み取り、正確に判断する力も現代版の読解力と言えるでしょう。

現代版の読解力を身につけるために

現代版の読解力を身につけるには、本や新聞をたくさん読んで、良質な情報をインプットしておくことが非常に重要です。
しかし、現代においては、本や新聞を読む機会もどんどん少なくなってきていると思います。

ゲームは携帯型になり、いつでもどこでも好きな時間にできるようになりました。
また、パソコンやタブレットなどで、YouTubeやNetflix、Amazon Primeビデオというような膨大なコンテンツを閲覧することが可能になりました。
皮肉にも、便利なツールが、本を読むという習慣を奪っているようにも思います。

だからこそ、子どものうちから本や新聞などの活字に触れる時間を増やし、正しい情報を見極める力をつけることが必要なのです。

情報量は6000倍になっていますが、昔も今も1日24時間ということは変わっていません。
つまり、読書の時間を増やすのではなく、1時間あたりで読める量を増やす速読力が求められます。
速読力については別の機会にお話をします。