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ユダヤ式教育に学ぶ熱中の力

今日は子育てについてお話ししたいと思います。

子供を熱中させる子育ての重要性

私は3人の子供がいますが、どのようなことを意識して子育てをしているかについてお話しします。結論から言うと、私が子育てで最も大切にしているのは、子供たちを何かに熱中させることです。例えば、長男はまだ熱中しているものはないのですが、次男は石が大好きで、将来は「石博士になりたい」と言うほど熱中しています。また、最近はハリーポッターシリーズにハマっており、本もすべて読んで、映画もDVDで何度も観ています。三男はけん玉に夢中で、YouTubeでけん玉名人の技を見ながら、毎日のように練習に励んでいます。なぜこのような子育てをしているのかというと、ユダヤ式の子育てから影響を受けたためです。

ユダヤ式教育から学ぶ成功の秘訣

ユダヤと聞くと宗教のイメージがあるかもしれませんが、私はユダヤ教徒ではなく、ユダヤ教について詳しいわけでもありません。ただ、ユダヤ人が優秀な人材を多く輩出していることに興味を持ちました。例えば、Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグやGoogleのラリー・ペイジ、Oracleのラリー・エリソンはみなユダヤ人です。アメリカンドリームを実現した大富豪の約35%がユダヤ人と言われています。こうした事実を知り、ユダヤ人の教育に共通するものがあるのだろうと思い、『与えるより引き出す ユダヤ式天才教育のレシピ』という本を読みました。

深掘りしていくと、ノーベル賞受賞者の22%、アカデミー賞受賞者の37%、ピューリッツァー賞の51%をユダヤ人が占めています。世界人口のわずか0.2%しかいないユダヤ人がこれだけの成果を上げているのは、何かしらの理由があるはずです。その秘密はユダヤ教に基づく家庭教育にあると言われています。ユダヤ人はナチス・ドイツによる迫害を受けながらも生き延びようとし、家庭教育を高めていくことで、子供一人ひとりの生き延びる力を育てる必要があったのです。

科学が証明する「熱中」の力

有名なユダヤ人として、アルベルト・アインシュタインがいます。アインシュタインも子供の頃から熱中することを見つけ、偉大な実績を残しました。また、映画監督のスティーブン・スピルバーグもユダヤ人です。スピルバーグは子供の頃、学習障害を抱えていましたが、8mmフィルムに熱中し、母親は彼を叱ることなく見守りました。このように、子供に「何かをしなさい」と強制するのではなく、熱中することを引き出すことに重点を置くのがユダヤ式教育の特徴です。熱中する力は脳にも良い影響を与えることが科学的に証明されています。

例えば、東京大学の学生にアンケートを取ったところ、92%が幼少期に勉強以外で熱中していたものがあると答えています。脳が何かに熱中しているとドーパミンが分泌され、快感や幸福感、やる気が引き出され、集中力が高まります。子供が楽しみながら学ぶことで脳が活性化し、学習能力が向上することも分かっています。楽しいと感じながら頭を使っていると脳の血流がアップし、認識力、理解力、情報処理能力、記憶力、想像力、表現力が向上します。こうしたことから、脳科学的にも熱中することは非常に良いことがわかっています。私は子供たちに「熱中する力」を意識して子育てをしているのです。

具体的にどのようなことをしているのかは、次回お話ししたいと思います。