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Nozomiの宿題方針:あえて出さない理由

Nozomiでは、ほとんどの場合宿題を出しません。おそらく10回の登校中で1回、せいぜい宿題が出るか出ないかのレベルですが、出された場合でも5分程度で終わるものです。今回はNozomiでなぜ宿題を出さないのか、その理由についてお話したいと思います。

宿題の問題点と現代の教育

私は以前から、学校における宿題の存在自体があまり意味がないと感じていました。そして、この考え方は情報化が進む現代において、ますます強まっています。学習とは、「知らなかったことや、分からなかったこと、できなかったことを克服し、それを理解して身につけるプロセスだと私は考えます。」この点を考慮すると、宿題には多くの問題点が浮き彫りになります。その結果、多くの生徒は「宿題を提出すること」が目的となり、宿題をやる目的や意義が分からないまま言われたことだけをやるようになります。結果として学力はほぼ伸びず、時間だけ奪われることに慣れた子供になります。そして、宿題を出すことによるもっとも本質的な問題は、課題を提示しないと行動できなくなる。つまり、主体性・自律性を失うことだと思います。言われたことしかできないという習慣がつき、課題を自ら発見したり、解決したりする能力が奪われていくことになります。AI共存時代において、科学技術の進歩が著しく、世の中が急激に変化している今日において、もっとも必要とされる人材は、多様性を受け入れながら、課題を見つけ、課題解決のために自ら行動を起こせる人間だと思います。

Nozomiの教育方針

また、宿題は強制感があるものです。強制的にやらされるもので、意味のあるものなどほとんどありません。ですから、Nozomiでは宿題は出さず、子どもたちが自ら主体的に学びたいと思えるような環境づくりに注力しているのです。また、Nozomiでは「答えを教えない」という指導方針を掲げ、子どもたちが自ら課題を発見し、それを解決するという習慣や思考を身につけられるようにカリキュラム化しています。そして、開校から間もなく8年が経ちますが、最初はほとんどの子が自分で課題を発見し解くことができませんが、しっかりと解決方法を教えれば例外なく論理的に考えられるようになります。私はよくベクトルの話をします。どんなに子どもたちが時間を掛けて勉強したとしても、それが向くベクトルが正しい方向を向いていなければ時間の無駄にしかなりません。私はNozomiのカリキュラムを考えるとき、このベクトルを強く意識します。このカリキュラムで子どもたちの未来につながるのか?時間の無駄にはならないのか?そして子どもたちが達成感を持ち、成長へと導くことができるのか?私たちは、教育の真の価値について、皆さんにも深く考えて頂きたいと思っています。