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インターネットの光と影「 正しいネットリテラシーの重要性」

こんにちは、今日は「インターネットの光と影」というテーマでお話しします。

インターネットの可能性と悪用

最近、テレビでスマイリーキクチさんという芸人さんが出演している番組を見ました。そこで、彼がインターネットで根拠のない誹謗中傷を受け続けているという内容が紹介されていました。

スマイリーキクチさんは、お笑い芸人ですが、ある時期から「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の犯人だとネットでデマが広まりました。この事件の犯人は公開されておらず、ただスマイリーキクチさんが犯人と同じ出身地で、年代も近いというだけで、勝手に関連づけられたのです。それをきっかけに、掲示板やSNSで「スマイリーキクチは犯人だ」といった根拠のない誹謗中傷が10年以上も続いてしまいました。もちろん、スマイリーキクチさんは一切関与しておらず、警察もその事実を確認しています。

インターネットは私たちに情報発信の自由や利便性を与え、生活を大きく変えました。私自身も1995年にプログラミングと出会い、その後すぐにインターネットの世界に足を踏み入れ、Web業界に関わってきました。インターネットの恩恵を受けている一方で、その悪用がもたらす影響にも目を向ける必要があると感じています。

特に、誹謗中傷やデマが簡単に広がる現状に対して、私は強い憤りを感じています。Web業界に携わり、子どもたちに教える立場として、正しいインターネットの使い方を教えることが重要だと考えています。

デジタルネイティブ世代への教育

今の子どもたちは、スマートフォンやタブレットに囲まれて育つ「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代です。しかし、その便利なツールを正しく使えるよう教育されている子どもは少ないのではないでしょうか。それは、交通ルールを知らない子どもに車を与えるようなもので、非常に危険だと感じています。

正しい使い方を教えずにインターネットを利用させることは、大きなリスクを伴います。ですから、私はITスキルだけでなく、ネットリテラシーを教えることが非常に重要だと思っています。特に、誹謗中傷をする側にも大きな影響があることを子どもたちに伝えるべきです。

誹謗中傷をすることで、被害者が傷つくだけでなく、加害者自身にも大きなリスクが伴います。匿名であっても、開示請求によって特定され、法的な処罰を受ける可能性があります。その結果、加害者の名前がインターネットに永遠に残り、デジタルタトゥーとなってしまうかもしれません。こうした事実を子どもたちにしっかりと教えていく必要があります。

ITリテラシー講習の導入

私は、子どもたちにITリテラシー講習をオプションとして提供しています。夏期講習や冬期講習の中で、単発の講座として導入することで、より多くの子どもたちが正しいネットの使い方を学べるようにしたいと考えています。

インターネットは大きな可能性を秘めていますが、正しく使わなければその恩恵を十分に受けることはできません。今後も、子どもたちがインターネットを安全かつ有効に利用できるよう、教育に力を入れていきたいと思います。