今日は歴史から学ぶ教育について、深掘りしていきたいと思います。歴史を学ぶことの意義は、先人たちの行動の裏にある「思惑」を知り、同じ過ちを繰り返さないためです。特に戦争の歴史は、その典型と言えるでしょう。過去を学ぶことで、私たちはより良い未来を築くための知恵を得られるのです。
始皇帝の「焚書坑儒」とは?
さて、皆さんは秦の始皇帝をご存知でしょうか?中国史上初めて天下を統一し、「キングダム」でもお馴染みの彼は、最初の皇帝として「始皇帝」と呼ばれています。彼はそれまで七つに分かれていた国々を一つにまとめ上げました。想像してみてください。もし日本と韓国、北朝鮮、中国がすべて一つの国になり、一つのルールで統治されるとしたらどうでしょう?言語も通貨も法律も異なる中で、統一を成し遂げた統治者の苦悩と、それに反発する人々の感情がそこにはあったはずです。
始皇帝が統一後に何をしたか、ご存知でしょうか。それは「焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)」です。
「焚書」とは、その名の通り「書」を「焚く」、つまり本を燃やすこと。特に歴史書をはじめとする多くの書物が焼かれました。なぜ彼はそんなことをしたのでしょうか?それは、民衆が知識を持つことで頭が良くなり、反乱を起こすことを恐れたからです。つまり、民衆に思考停止を促し、統治者の意のままに動く「馬車馬」のような存在であってほしいと願ったのです。
そして「坑儒」は、当時の二大学派の一つである「儒家」の思想家たちを弾圧したことを指します。始皇帝は「法家」の思想を重んじ、儒家の考え方を排除していきました。これは、自分たちの統治に不都合な思想を持つ者を排除することで、支配体制を盤石にしようとした行為に他なりません。
これは現代から見れば「最悪」としか言いようのない行為ですが、当時の始皇帝は、七つの異なる国を治めるためには、民衆をコントロールする必要があると考えたのでしょう。
現代にも通じる情報統制の影
実は、この「焚書坑儒」に似た構図は、現代社会、特に日本の政治にも見て取れると私は考えています。もちろん、現代において本が燃やされることはありません。しかし、私たちに入ってくる情報が意図的に「歪められている」側面は多々あります。
例えば、特定の政治家を批判するような動画がYouTubeから削除されたり、SNSでの動きが報道されなかったりするケースがあります。石破氏に関する「やめるな運動」は大きく報道された一方で、「やめろ運動」はほとんど報道されなかった、という話はまさにその典型でしょう。
これは、国民に「あまり勉強されちゃ困る」「あまり頭がいいと困る」という政府の思惑が透けて見えるようです。自分たちの既得権益を守るために、減税に消極的であったり、新たな税金を生み出したりする政治の動きは、論理的に考えておかしな点が多いはずです。しかし、それを「おかしい」と感じ、声を上げる人が少ないのはなぜでしょうか。
私は、これは始皇帝の時代と同じく、「国民にはバカであってほしい」「ただ馬車馬のように働いてほしい」という意思が働いているからだと感じています。前回の選挙が平日の中日に行われたのも、国民に選挙に参加してほしくない、組織票だけで自分たちの思い通りに政治を進めたい、という意図があったからではないでしょうか。
情弱を抜け出し、自ら学び、行動する時代へ
このような状況を打破するためには、私たちが「情弱」であってはいけません。学校の勉強だけでなく、自ら積極的に情報を集め、学び、考えることが不可欠です。本を読み、YouTubeで専門家の意見に触れ、今の社会の仕組みや矛盾点に気づくことが、何よりも重要です。
残念ながら、学校教育の中で、お金や政治について深く学ぶ機会は限られています。先生方も、教育指導要領という枠の中で教えなければならず、現状を変える権限は持ち合わせていません。しかし、だからこそ、私たちは自ら学び、真実を知る努力をしなければならないのです。
最近のアンケートでも、手書きで同じ内容を複数回書かせ、FAXで送らせるような非効率な方法が未だに採用されていることがあります。これは、テクノロジーの進化を知らない「情弱」な状態が、社会の非効率性を生み出している一例です。
給料が上がらない時代に、自分の資産を自分で守り、増やすためには、お金の勉強も不可欠です。テクノロジーの知識も、仕事の効率や年収に直結します。
これからの時代を生き抜くためには、「頭のいい一部の人だけによって都合よく作られている」この世の中の仕組みを理解し、その上で自分がどう行動するのかを考えることが大切です。
おすすめの本としては、森永卓郎さんの『ザイム心理教』や、池上彰さんの分かりやすい解説番組などが挙げられます。本だけでなく、信頼できるYouTubeチャンネルで学ぶのも良いでしょう。
とにかく、学校の勉強だけでなく、現実を知るための学びを深めましょう。現実を知らなければ、どう動けば良いのかも分かりません。まずは、しっかりと本を読み、世の中の仕組みを学ぶことから始めてみませんか?それが、政府の言いなりになるのではなく、自分の人生を主体的に生きるための第一歩となるはずです。