今日は、先日子どもたちとのやり取りの中で感じた、ちょっとした気づきについてお話ししたいと思います。
読めない字、でも誰も注意しない?
Nozomiでは、ITリテラシーや読解思考力の講座の一環で、子どもたちに「要約」や「感想」を手書きで書いてもらっています。そんな中で、ときどき文字が読めないほど崩れている子がいます。
特にひらがなが読めず、「これは何て書いてあるの?」と確認しなければならないことも。小学校低学年ならまだしも、小6や中1の子にもそういったケースがあるのは少し驚きです。
僕自身も字がきれいなほうではありませんが、「誰かに読んでもらう」時は丁寧に書くよう心がけています。自分のメモなら雑でもいい。でも人に渡すものは、読んでもらえるように意識する。これは、思いやりでもあるんですよね。
高校受験では、まだまだ筆記試験が主流です。文字が読めなければ、内容が合っていても「読めないから×」になる可能性だってある。たったそれだけで点を落とすのは、あまりにももったいない。
「なぜ綺麗に書くのか」を教えている?
ここでふと思うのが、学校の先生たちはこの子の字を毎日見ているはずだということ。それなのに、注意されたことが「ない」と言う子が多いんです。
もちろん先生方も多忙ですし、すべてに目を配るのは大変。でも、「綺麗に書こうね」と一言伝えるだけで、本人の意識はきっと変わるはず。
本人は「なぜ丁寧に書かないといけないのか」が分からないから、気をつけようとすら思わない。だからこそ、理由と一緒に伝えることが大人の役目だと思っています。
時代とともに「言いづらくなること」
最近はパワハラ問題などもあり、注意や指導がしづらい時代になってきました。その影響で、「言わないことが正しい」と思われがちな風潮すらあります。
でも、それで困るのは子ども自身。言われないまま大人になって、社会に出て困るのはその子です。
だから、Nozomiでは「言うべきことはきちんと言う」姿勢を貫いていきたいと考えています。
もちろん、厳しいと感じることを言うこともあります。でも、それは子どもたちの将来のため。
僕が伝える内容は、その場の感情で言っているわけではありません。必ず理由がありますし、聞いていただければ丁寧に説明します。もし納得がいかないことがあれば、ぜひ遠慮なく聞いてください。
これからもNozomiでは、義務教育では伝えきれない「本当に大切なこと」をしっかり伝えていきます。
その方針に共感していただける皆さまと一緒に、子どもたちの未来を育んでいけたら嬉しいです。