今回は、自民党総裁選に立候補している河野さんが、9月2日に「解雇規制緩和」について言及した件についてお話しします。この発言が注目を集め、SNSなどで大きな話題となっています。
解雇規制緩和とは?
現在の日本の労働基準法は、労働者を手厚く守るため、企業が簡単に解雇することを難しくしています。犯罪を犯した場合を除き、仕事ができない、やる気がないといった理由では、法律上解雇することは非常に困難です。もし労働者が不当解雇だと訴えれば、裁判で勝つことが多い現状です。
河野さんが提案している「解雇規制緩和」とは、具体的な内容はまだ明らかではありませんが、一定の金銭を支払えば解雇できるという仕組みに変わるのではないかと言われています。経営者側からは賛成の声が多いのですが、驚くことにサラリーマンの中にも賛成する人が多いという事実がわかりました。その理由は、能力の低い人が自分よりも高い給与をもらっている現状に不満を感じている人が多いからです。
厳しい指導が減少する時代へ
一方で、パワハラやモラハラに対する世間の風当たりも強くなっています。少しの指導でもパワハラと認定されてしまう時代において、上司が厳しく指導することが減ってきていると感じます。私の時代では、厳しい指導や叱責は当たり前で、それが成長の糧となっていましたが、現在ではそのような厳しい指導は敬遠される傾向にあります。
このままでは、今の子供たちが社会人になったときに、指導してくれる人がますます減ってしまうのではないかと懸念しています。結果として、子供たちは自分の問題に自ら気づき、改善する力を求められる時代になりつつあるのです。指導してくれる人がいない分、自分で気づき、改善する力を養う必要があるため、子供たちにとっては厳しい時代が訪れています。
Nozomiの役割と私の思い
Nozomiでは、こうした現状を踏まえ、子供たちに気づきを与えられる場でありたいと考えています。もちろん、厳しい指導が難しい時代であることは承知していますが、それでも子供たちが自分の問題に気づけるよう、適切なアドバイスとサポートをしていきます。
実際に、先日も遅刻が多かった高校生に注意をしました。私はその子のために指摘をしましたが、そのように言ってくれる大人が少なくなっていることを改めて感じました。だからこそ、私が見た問題点はその都度伝え、子供たちが気づけるようにサポートしたいと考えています。
親御さんの中には、「そこまで言う必要があるのか?」と感じる方もいるかもしれません。しかし、子供たちに何も言わないのは無責任だと思いますし、指摘することこそが本当の優しさだと信じています。これからも私たちは、子供たちに必要な気づきを与えるスクールであり続けたいと思います。