5月10日から12日に開催された教育ExpoとAI Expoに参加し、現在私たちが社会変革の途中にいることをより具体的に感じさせました。
特に、Chat GPTの精度向上により、これまでの概念や方法が急速に変わりつつあり、新たな可能性が広がっています。
その中で、教育の場においても大きな変革が必要であるという認識が深まりました。
教育改革への必要性
社会環境の大きな変化が、従来のビジネスモデルと教育の方法に対する深刻な問題を浮き彫りにしています。人口の減少、GDPの萎縮、価格競争の激化、そして賃金の伸び悩みといった現象は、日本の経済に暗い影を投げかけています。それは、教育の未来に対しても同じような影を投げかけています。それは、日本とヨーロッパの早期教育を比較すると明らかです。主体性を尊重する教育が欠如し、画一的な学びを行いっているのが現状です。さらにICT機器を活用した教育の進展が遅れています。
また、読解力と貧困との間には明らかな関連性があり、それは教育が重要な役割を果たすべき問題であることを示しています。特に、現在は家庭環境だけに頼って子供たちの読解力を育てているという事実が浮かび上がっており、学校で十分に学びが提供されていないと、それが子供たちの貧困と直接関連している可能性があるということです。
さらに、コロナの状況により、教育環境に対しても否応なく大きな変革を求めました。それは何より、学校が一度経験したパンデミック前の状態へと単純に戻ることなく、新たな教育の形を模索する必要性を示しています。そして、この過去の試練から得られた教訓を、現在そして未来の教育に反映させることが、私たちに求められているのです。この時代の課題に対峙しながら、私たちがどう進化し、子供たちにとって最良の学びの環境を作り出すかが問われています。
これからの教育に必要なスキル
AI技術の進歩は、教育の可能性を一段と引き立てています。クリティカルシンキング(批判的思考)、コラボレーション(協調性)、コミュニケーション(意思疎通)、そしてクリエイティビティ(創造性)といった、4Cスキルは今後の教育における重要な柱となっています。これらのスキルは、AIの進歩により、生徒自身が自律して向上していくことが可能になってきています。
しかし、これからの子供たちが将来に渡って真に価値あるスキルを身につけるためには、科学技術だけでなく人文科学の視点も教育に取り入れることが求められます。技術スキルを学んだ後で、それをどのように具体的な社会の問題解決に生かすかを考える能力が特に重要です。これこそが、リベラルアーツ教育が果たす役割です。「どうすれば社会が良くなるのか」という問いを日常的に自問自答することで、時代を超えて通用するスキルを育むことができるのです。
さいごに
最近開催された教育ExpoとAIexpoでは、新たな時代の教育に対応するための重要な示唆が提供されました。そこでの議論や提案は、私たちがどのように教育を進化させ、子供たちにとってより良い学びの環境を提供するかを深く考えるきっかけとなりました。
Nozomiの一員として、私たちはこれまでの取り組みを振り返り、今回のExpoの参加から得た洞察を活用して、子供たちの未来にさらに寄り添った形で進化していきたいと感じています。私たちは教育の未来が、これらの議論や新たな視点を通じて、より明るく、より進化したものになることを期待しています。