今回も英語民間試験延期についてのお話です。今の20歳以下の子たちは100歳まで生きると言われています。
これから労働できる人が減っていくため、80歳くらいまで働かないと、残りの20年の余生を暮らしていけるだけのお金は稼げません。
それだけ長い人生、大学に入るためだけに、高校の大事な3年間の勉強を無駄にして良いのでしょうか。
英語を話すことは「大切」「楽しい!」
高校生に「英語を勉強するときに何が大事か」と聞くと、一番多い答えが「話すこと」で60%です。
つまり、高校生も「英語を学ぶ上で、英語を話すことが一番大切だ」と分かっているんです。
それにも関わらず、大学試験で「読む・聞く」しかないため、それを一生懸命やっているんです。
面白くないですよね。
私も高校のときは英語が大嫌いでした。
単語を覚えたり、長文を日本語に訳したり、訳が分からないし「こんなものどこで使うんだろう」と疑問に思いながらやっていました。
でも、カナダに留学して、話す練習して話せるようになったときに「英語ってこんなに楽しいんだ!」と思いました。
だから、子どもたちには、英語を話す楽しさを知ってほしいんです。
そのためには、まず、試験を変えないといけないんです。
皆、大学に行きたいから、試験に役立つ勉強をしますよね。
だから、高校の先生も話す練習はせずに、つまらない授業をやっているんです。
今回の変更によって、高校3年間の勉強が「大学に入るためだけ」ではなくて
「長い社会人生活にも役立つ改革だ」ということを知ってほしいんです。
将来のために本当に必要なのは「話す力」
4技能のうち、唯一AIに代替できないのは「話す」ことです。
今は、ポケトークという翻訳機があります。
例えば、愛の言葉を伝えるときに、ポケトークに言わせますか?
例えば、ビジネスの商談のときに、ポケトークに言わせますか?
機械ではなく、自分の言葉で気持ちを込めて伝えないといけませんよね。
だから、話すということはAIに代替できないんです。
今回の変更は高校生にとっても、とても良いはずでしたが、延期になって残念でした。
子どもたちの将来を考えると、英語の楽しさを感じられるような取り組みをするために、まずは大学入試を変えないといけません。
今回、実施が延期されて良かったと思っている高校生たちは要注意です。
長い人生、将来に役立つ英語をどう学ぶべきか、先を見て考えましょう。