前回に引き続き、第11回教育総合展で拝聴した基調講演についてご紹介します。
「Edtechが変える教育の未来~デジタルテクノロジーは教育に何をもたらすのか~」佐藤昌宏氏
コロナショックから見えてきた課題
- 家庭のインターネット環境
- オンライン学習における教育の質の保証
- 自宅でのオンライン学習が、義務教育の一環として認められない
など、デジタルテクノロジーの活用の遅れが非常に目立ちました。
「学びを止めるは」は民間企業の善意による活動で、素晴らしく、
「学び」は止まりませんが「(公)教育は止まったまま」なのです。
「不公平になるからやらない」ではなく、助けられる人から助けて、全員を確実に助けること。
どうしてもついて来られない人は人間の力で徹底的にフォローするという考え方が今までできていなかったのです。
今後の対策としては、GIGAスクール構想の前倒しとともに、確実に実施し、手をあげてくれない自治体への積極的な説明と理解を求めることが必要です。
デジタルテクノロジーを使うことでログができます。
だから、ちゃんと勉強してるか勉強していないかはきちんと把握することができます。
国は
- ひとりひとりの特性や状況にあった学習指導要領を策定する「しくみ」を作ること
- サイバー空間を含めた学ぶ場と遠隔でも指導・支援できる教員育成を実施
- 学習ログを活用した評価の仕組みづくり
などの、Withコロナ時代における教育の質を担保する必要があるのです。
テクノロジーの活用と活用できる教員育成は、世界的な課題です。
デジタルテクノロジーを活用することは、現代の教育に関わるものの責任です。
テクノロジーをつかうことでどういった成果がでるのか。
そういった議論はやめて、変わるべきか、変えたいと思うか、どうやって変えるか、答えがないのでみんなで考えましょう。