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【仮想通貨】ビットコインは危険!?実際の大事件。やさしく解説 #09 ②

②マウントゴックス事件

ルークス
でも、こういうときには、悪い方法でもうけてやろうと考える人達も当然出てきます。
2011年6月19日 マウントゴックスのシステムがハッキングされました。
ぐらみん
ん、ハッキングって何?
ルークス
インターネットを使って、攻撃を仕掛けて、情報を盗み取ったり、書き換えることです。
ハッカーって聞いたことありませんか?
ぐらみん
あぁある!何かサイバー攻撃して悪いことする人たちでしょ。
ルークス
マウントゴックスではインターネット上でビットコインの両替を行っていましたが、そのシステムが狙われたのです。
結果、85万ビットコインと、顧客から預かっていた28億円が失われ、
合わせて430億円相当の被害となりました。
ぐらみん
やっぱ、ビットコインってお金、おっかねー!
やっぱり怪しかったんだ!
ルークス
その時にビットコインを持っていた多くの人達もそう思ったのでしょう。
多くのメディアも「ビットコイン破綻!」という形で報道し、さらに多くの人が「仮想通貨って危ない」ってイメージを持ちました。
そして、持っていたビットコインをドルなどに替える人が多くなって、ビットコインの価値は大きく下落し、半分以下となってしまいました。
ぐらみん
ん?ちょっと待って!
以前、ビットコインはブロックチェーンを使っているから、絶対に不正が起こらないって言ってたよね?
第7話の5分36秒で言ってたよね?どういうこと?
ルークス
まぁまぁ落ち着いて下さい。
ビットコイン自体には不正は起こっていませんよ。
今回、狙われたのはビットコインの両替を仲介している会社です。
例えば、ぐらみん君が街で両替屋をやっているとしましょう。
そこに100ドルを円に換えてほしいという、外国人旅行者がやって来ました。
その時、両替屋ぐらみん君はその100ドルを持って、銀行にダッシュして1万円に両替してきて、その外国人に渡しますか?
ぐらみん
いや、そんな面倒なことしないよ。
ルークス
両替屋ぐらみんは、まず自分の手持ちの100万円の中から、その旅行者に100ドル分の日本円として1万円を渡します。
そうやって、たくさんの旅行者と交換したドルをまとめて、銀行に持っていって日本円に両替します。
>その日本円を使って「ぐらみん両替屋」に次々と来る、外国人旅行者の両替を行います。
この方が、効率的で無駄がないですよね。
つまり、両替屋を行う場合には、両替対象となる通貨をたくさん持っておかなければ商売できませんよね。
ここでは例ですけど、100万円の現金を両替屋ぐらみんが常に持っているわけですよね。
ここで強盗が現れるわけですが、強盗は、強固なセキュリティーで警察も見張っている銀行と、
今にも潰れそうな、ほったて小屋のようなぐらみん両替屋のどっちを狙いますか?
ぐらみん
まぁ、こっち狙うわな。
ルークス
そのオンボロ両替屋がいきなり強盗に襲われたら、簡単に100万円持っていかれてしまいますよね。
つまり、銀行(ブロックチェーン)がいくら強度なセキュリティを持って顧客の円を守れたとしても、
その円を仲介する街の両替屋(マウントゴックス)が狙われてしまってはおしまいということです。

ハッキングされたとき、マウントゴックスはビットコイン取引をほぼ独占していた世界最大級のビットコイン取引所でした。
その取引所には、85万ものビットコインと、28億円相当のドルや円があったとしても不思議ではないですよね。