今回は、AI時代において最も代替されにくい能力についてお話しします。
私が最も注目しているのは、「読解力」です。
そもそも、Nozomiプログラミング&Webスクールを開設した理由は、プログラミングの素晴らしさを広めるだけでなく、プログラミングを通じて子供たちに論理的思考力や問題解決力を身につけてもらいたいという思いからでした。
では、なぜ読解力が論理的思考力や問題解決力よりも重要と考えるのでしょうか。それは、これら二つの力の基礎が読解力にあるからです。
論理的に物事を判断し、考えるためには、まずその「物事を読み解く」力が必要です。よって読解力がなければ、論理的思考は成立しません。
また、問題を解決する際も、「問題の本質を読み解く」力が不可欠です。
つまり、論理的思考力や問題解決力も読解力があって初めて成り立つ。だからこそ、読解力が重要だと考えています。
このため、Nozomiプログラミング&Webスクールでは数年前から読解思考力講座を開講しています。この講座では、単に本を読む力を養うだけでなく、上記に挙げたような本質的な読解力を身につけるため、科学的根拠に基づいた方法を用いています。
具体的には、仮説検証やアウトプットに重点を置き、東大合格者数日本一の灘高で行われているメソッドを採用しています。
詳細はなかのりブログでご覧いただけます。
最後に、皆さんは読解力が高い人と聞いてどのような人をイメージしますか?
私は「1を聞いて10を理解できる人」だと思います。
例えば、職場や友達との会話で、「そうそう、分かっているじゃん!」と思える相手がいる一方で、「いやいや、そういうことじゃないんだけど」と感じることもあるかと思います。前者であれば、コミュニケーションが円滑に進み、仕事や人間関係も良好に進みそうですよね。一方で後者の場合、面倒くさいと思われ、付き合いが疎遠になりがちです。
ここで重要なのは、1を聞いて10を理解するには、読解力の高さだけでなく、相手の立場に立って「相手はこう思っているからこういう話をしているんだな」と読み解く「思いやりの力」も必要ということです。
Nozomiでは、「人間性の育成」を理念に掲げており、その中で思いやりの心も育成しています。これは、読解力以上にAIに代替されにくい力であり、人間性の育成を理念に持つことの重要性を改めて感じます。