Nozomiでは、3月から「鉛筆使用禁止」にしました。
これは、Nozomiで授業を受ける際には、鉛筆やシャーペンなど、消すことができる筆記用具を禁止するという取り組みです。
今回は、そのような取り組みをはじめようと思った経緯をお話しします。
宿題の解き方に疑問を持った
息子の夏休みの宿題を見ていたときに、社会の問題のプリントで穴埋め問題がありました。
それを解いている様子を見ていたら「問題を解く→答え合わせをする→○×をつけずに間違いを消して正しい答えを書く→全部に○をつける」という勉強方法をしていました。
結果として全部が○になります。
理由を聞くと「先生がこういうふうにしなさいと言った」「×があったら恥ずかしい」と言いました。
果たして学校の指導方法が本当にそうなのかは分かりませんが、それは正しい指導方法なのだろうかと疑問に思いました。
授業の指導方法に疑問を持った
先日、小学1年生の息子の授業参観に行きました。
ひらがなをカタカナにしましょうという問題で、子どもたちが黒板に行って答えを書くタイプの授業でした。
間違えてしまった子どもに対して、先生が小声で「こうだよ」と答えを教えて、黒板消しで消して、正しい答えに直させていました。
そのあとに「丸付けをしましょう。
全員正解!よくできました!拍手!」とやっていました。
僕は疑問に思いました。
これは本当に子どもたちのためなのでしょうか。
間違えることは恥ずかしいこと?
学校では、正解することが正義で、間違えることは駄目なことだと、そういう感覚を擦り込んでいるように思いました。
子どもたちは、間違えることを恥ずかしいと思い、間違いへの抵抗を持ちます。
結果的に、間違えることがこわくてチャレンジしなくなり、分からないことや間違った思考をスルーして、その課題が潜在的に残ったまま、どんどん歳をとってしまいます。
しかし、僕たちも、間違いや失敗を糧に成長しますよね。間違いをして恥ずかしい思いをするからこそ「正しい答えを見つけなきゃいけない」「ちゃんと勉強しなきゃいけない」という思いが生まれるんです。
僕も正しいとは言い切りませんが、学校の指導が本当に良いことなのかと疑問に思いました。
このような経緯があり、「鉛筆使用禁止」をはじめることにしました。