前回、お店を開くためのお金は、大抵の人は銀行からお金を借りるというお話をしました。
では、銀行はどうして大金を持っているのでしょうか。
銀行のお金の正体
- ルークス
- 銀行はなぜ1000万円という大金を持っているのでしょうか?
- グラミン
- だって、銀行はお金もうけしてるから、いっぱいお金持っているのは当たり前じゃん。
- ルークス
- でも、1000万円貸して100万円しかもうからないんですよ。
例えば、1000万円貸してほしい会社が100社あったら、10億円必要です。 - ルークス
- いくら銀行でも、そんなには持っていません。
- グラミン
- じゃぁどうしてるんだろう。
- ルークス
- さっき、ぐらみん君は銀行に何をしていると言いましたか?
- グラミン
- お金をあずけている。もしかして。。
- ルークス
- そう、ぐらみん君があずけているお金を、銀行は他の人に貸しているのです!
- グラミン
- えぇ!そんなことしていいの?
- グラミン
- だって、10万円あずけていたとしたら、それが引き出せなくなっちゃうじゃん。
- ルークス
- でも、よく考えてみて下さい。
銀行にあずけているお金をすべて引き出すことってよくありますか?
ほとんどの人は自分でお金を持っているのがこわいから、銀行という安全なところにあずけているのですよね? - グラミン
- うーん。あまり無いかも。
- ルークス
- だから、借りているお金の一部を他の人に貸しても、全く問題ないのです。
- ルークス
- では、ここで問題。
銀行が持っているお金が100億円あったとき、
そのうちみんなからあずかっているお金ってどのくらいあるでしょうか? - 正解は…
- 90億円くらいです。
- グラミン
- えぇ!じゃあ銀行の持っているお金のほとんどが、人があずけているお金ってこと?
- ルークス
- はい。分かりやすく例えると、ぐらみん君が1万円持っていたとしたら、
自分のお金は1000円で、残りは友達9人が1000円ずつあずけてくれている状態です。
そしてその合計1万円を友達以外の人に貸しているということです。 - グラミン
- そう考えるとこわいね。突然だれかに1000円返してって言われたら困る。
- ルークス
- このとき、ぐらみん君が持っているお金は合計1万円、そのうちぐらみん君自身のお金は1000円。全体の10%です。
- ルークス
- これを「自己資本比率」と言います。
- グラミン
- なるほど。むずかしい言葉だね。
- ルークス
- ちなみに自己資本比率10%という数字は、銀行としてはかなり優秀です。
- ルークス
- だれもが知っているような有名な銀行でも、自己資本比率は20%くらいですよ。
- グラミン
- そうなんだね。
- ルークス
- さてさて、長くなったので続きは次回にしましょう!