いつも大変お世話になっております。
2022年3月よりNozomiでは『鉛筆を使わない』取り組みを実施いたします。
具体的には、スクールにおいて鉛筆やシャーペンといった消すことができる筆記用具の使用を禁止するということです。
この決定に至った経緯や目的を保護者の皆様に説明いたします。
この取り組みの狙いは大きく3つございます。
- ①間違ったことをなかったことにしない
- 学校ではプリントやドリルなどで答えを書き、間違ったときに消して正しい答えに直し、赤丸をするといったことが日常的に行われています。
子供達は赤丸をもらって喜んでいますが、それにより「なぜ間違えたのか」「どこで勘違いをしたのか」という本質に気付くこと無く、間違いなんて無かったかのように扱われています。
Nozomiは日本一失敗させるスクールであると同時に日本一失敗を許容するスクールでもあります。
そのため、間違うことは恐れるものでも恥ずかしいものでもなく、より思考力を高めるための重要なプロセスだと考えています。
つまり、子供が間違えたときこそが成長の機会であり、その失敗をなかったことにするのではなく、振り返ることが必要だと考え、その実現には強制的にでも、消すことができない筆記用具を使うべきだと思いました。 - ②集中力がつく
- 間違えても消すことができれば、思考停止状態でメモをすることが多くなり、メモをしたことが記憶として残りにくくなります。
その点、消すことのできない筆記用具であれば、間違えないようより集中して書くという習慣がつき、記憶の定着も深くなります。
現在、速読解コースを受講している子は新聞のコラムの写経を行っていますが、そういった写経においては、極めて高い効果を発揮し、より効率的に読解力を鍛えることができると考えています。 - ③プロセスの確認
- Nozomiでは、以前より「ノートに書く」ということを子どもたちに徹底して行っております。
学校のように先生が板書したものをそのままノートに書くことに慣れている子どもたちに、「自分の考え」「アイデア」「不明点」「目標」「今日やること」など、常にノートに書くように伝えています。
書くことで、思考を整理し、論理的に考え、効率よく進めることを身につけてほしいと考えているためです。
書いたものを消さないことで、どうやって正解にたどり着いたのか、どこでつまづいたのか、そういった思考のプロセスを自分で確認し、考えることができるようになります。
また、インストラクターがそのプロセスを知ることも重要で、それにより個々の思考パターンに応じた指導を行うこともできます。
以上となります。
子どもたちの成長につながる根拠と自信はございますが、私どもにとっても初めての試みであり、皆様のご理解ご協力が必要と考え、ご連絡させていただきました。
ご不明な点などについては、インストラクターまでお問い合わせいただければ幸いです。
また、実施にあたり、ご準備いただきたいものがございますので、下記をご確認ください。
【禁止筆記用具】
- 鉛筆/シャーペン/フリクション(禁止理由:消せるため)
- マジックペン(ネームペン等)(禁止理由:滲んだり、机に跡が残るため)
【ご持参いただきたいもの】
- 細いボールペン(0.3 or 0.5のボールペンがオススメです!)もしくは万年筆
- 赤ボールペン
- 定規
最後に同様の取り組みをドイツやフランスでは昔から行われております。
そのコラムのリンクを掲載しますので、興味のある方はご覧ください。