高校や大学もマズイ
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高校や大学もマズイ
僕は現在の学校教育、特に高校や大学の教育が、生徒たちの将来に対して本当に有意義なものかどうか疑問を抱いています。
最近、NozomiプログラミングWebスクールを退会したいという相談があったことをお話ししたいと思います。その理由は、不登校の生徒が塾で勉強を補い、高校進学を果たしたいからでした。
しかし、僕はそういった短期的な視野には疑問を感じます。高校を卒業し、特定のスキルを身につけずに、AIによってそのスキルが代替されてしまうような学校教育を受けただけで、子供たちは80年間生き抜くことができるのでしょうか。親たちは短期的な目標、つまり高校や大学への進学にばかり目を向けています。
しかし、そこで習得した知識は、80年間の人生の中で実際に生き抜くために必要なものか疑問です。だからこそ、堀江貴文氏がゼロ高校を設立した背景には、このような問題意識があるのだと思います。
教育への新たな視点
さて、もう一つ事例をお伝えします。ある生徒、彼もまた不登校でした。しかし、彼と彼の母親は、前述したケースとは異なり、明らかに前向きな様子を見せていました。不登校の理由を尋ねると、彼は「学校の先生と合わないから」と答えました。
僕はその理由を聞いて驚きました。そして彼の母親に対して、彼が不登校であることに不安を感じていないか尋ねたところ、彼女は「NozomiプログラミングWebスクールでしっかりとプログラミングやWebの知識を学んでいるから、最悪でもそのスキルを活かして就職できるでしょう」と楽観的な回答をしました。
彼は最終的に、英検の資格さえあれば入学できるという高校を選び、現在はそこで学んでいます。彼は自分の将来に対する明確な希望を持ち、活気に満ちた生活を送っています。僕はこうあるべきだと思います。
それぞれの親が、将来を見据えた視点を持つかどうか、それが子供の教育に大きな影響を与えます。情報をしっかりと収集し、これからの社会がどう変わるのかを理解し、その上で子供に適切な教育を施す親は、子供が高校に行くかどうかについてあまり不安を感じません。
それどころか、「大学には行かせない。生き抜くためのスキルを身につけさせるべきだ」と考えます。一方で、周囲が高校に進学することを当然と考えていると、それに影響されて同じように考え、子供を無理やり塾に通わせて高校に進学させる親もいます。しかし、その先のことはほとんど考えていない場合が多いのです。
今後必要なスキル
僕は繰り返し言ってきましたが、今後の社会は大きく変わることが予想されます。少なくとも5年後には、現在のホワイトカラーの職種の大部分がAIに取って代わられると言われています。そのような社会で、AIに代替可能なスキルを時間とお金をかけて学ばせることには、どのような意味があるのでしょうか?僕は、その代わりに、AIに取って代わられないスキルをきちんと見極め、それを身につけさせる教育を施すべきだと考えています。その一例が、NozomiプログラミングWebスクールで行われている教育です。
その重要なスキルの一つが思考力ですね。具体的には読解思考力です。なぜ読解思考力がAIに代替されないのかと言うと、その答えはAI自身が示しています。例えば、AIに質問を投げかけると、答えが返ってきます。しかし、その答えはあくまでたたき台であり、それを基に自分で要約し、さらに良い文章に編集する作業は人間の役目で、AIにはできません。
だからこそ、読解力が重要なのです。それは、AIに何を教え、どのように行動すれば良いかという指示を作成する能力も含みます。私はそのために読解思考力講座を開設し、子供たちにそのスキルを教えています。これこそが、AIの時代に求められる教育だと私は考えています。
不登校でも未来は開ける
AIの進化により多くのスキルが代替可能になっている現代で、AIに取って代わられないスキルを子供たちに教えることが重要です。その一つが読解思考力で、これはAIの答えを要約し、より良い文章へと変換する能力を指します。AIは提供する情報を最適な形にまとめる"たたき台"として役立ちますが、それをどう活用するかは人間の役割です。
また、プログラミングの知識もAIによって代替されない重要なスキルの一つです。部分部分のコードを書くことはAIに任せることができますが、それをどのように組み合わせて全体の設計を行うかは人間が行うべき仕事です。そのため、プログラミングの知識は今後も価値を持ち続けると言えます。
NozomiプログラミングWebスクールでは、これらのスキルを育むためのカリキュラムを提供しています。親御さんは、子供の未来を考え、今後どのような教育を受けさせるかを慎重に考えることが求められます。高校や大学受験の準備を優先するのも一つの選択ですが、未来のためには、AIに代替されないスキルを身につけさせることも重要です。情報は数多く存在し、誤った情報も流通しています。その中で正しい情報を見極め、自己判断する能力を養うことが大切です。親世代が子供たちに残せるものは何か、それを考えるときが来ています。30年前の教育の考え方をそのままにしていることが、どれだけ危険なのかを理解することが求められています。