今のIT業界の求人がヤバい

前々回、前回のなかのりブログでは、高校入試や大学入試のお話をしました。
今回のなかのりブログは、IT業界のお話です。
今のIT業界だけではなく、子どもたちの未来に関わるお話をしていきます。

大学志望者が激変

文系・理系の男女に志望業界のアンケートをとると、全体の1、2位が「情報・インターネットサービス」「情報処理・ソフトウェア・ゲームソフト」です。
IT業界に入りたい子どもたちが多いということが顕著になっています。

2023年2月16日には「東京23区内の大学、デジタル系学部の定員増を容認…IT人材育成へ政府方針」というニュースが出ました。
東京都は、数年前に東京都の大学に限っては定員増を認めないと決めましたが、それを一部緩和し、デジタル系学部の定員は増やしても良いというふうに変わるそうです。
つまり、国からしても「IT人材を増やしていこう」という狙いがはっきりしているんです。
情報科目が大学入試に取り入れられるのもそういうところです。
このようなことからも、教育が変わってきているということが明らかになっています。

2021年12月の正社員転職マーケットでは、コロナ禍を経てIT系の求人が格段に上がっています。
しかし、IT人材が決定的に欠けています。
求人とIT人材の差は、毎年のように開いているという状況です。
IT人材になりたい学生は多くてもまだまだ足りていません。
つまり、これから先、IT人材はますます重要になってくるし、ITをもっと重要視しなければいけないということです。

ITを身に付けておくと就職に苦労しない

僕の知り合いに、40代のエンジニアがいます。
転職をするときに、エンジニアだとサクッと決まるそうです。
もっとびっくりしたことは、職務経歴書だけで通ったということです。
職務経歴書は履歴書とは違い、学歴は一切書きません。
業務でどのようなことをやってきたかということを書いた職務経歴書だけを提出して通ったそうです。

つまり、その企業の人は学歴を求めていないんです。
40代だと転職は厳しいように感じますが、経験値を持っている人は何歳であろうが重宝されるんです。
それだけIT人材が不足していることを改めて感じた出来事でした。

子どもたちに「活きる力」を

僕は「プログラミングで論理的思考力が育つ」といつも言っています。
それもビジネスに直結することですが、ITができることは強いことだと改めて思いました。

僕はITに救われたことがたくさんあります。
仕事に関してもそうですが、僕は今まで就職できずに困ったことは一度もありません。
ITに強いというだけで、就職にはかなり強力なメリットです。
あとは、ITができることで、Nozomiのウェブサイトも、皆さんが使っている予約システムも自前でつくれました。
外注をしたら、安くても300万、400万くらいかかってしまうものを自分でつくれるというのは、かなりメリットがあります。
子どもたちにそのような力をつけておくことは安定に繋がると思います。

何度も言っていますが、良い高校や良い大学に入れるということは、子どもを持つ親としては分かります。
ただ、大学を出て社会人になったときだけではなく「30歳、40歳になったときに転職ができるのか」「自分一人でも食っていけるのか」ということのほうが、僕は大事だと思うようになっています。
そのような観点から、最近は、子どもたちにITをやらせるべきだとより強く思っています。