【スマホ脳】ビル・ゲイツ、スティーブ・ジョブズはスマホを子供に使わせない|世界的ベストセラー!スマホ脳に学ぶ子育て#5【要約・徹底解説】①

今回は「スマホは情報版UberEats」というお話です。
UberEatsは自宅まで食べ物を届けてくれますが、スマホの場合は、食べ物のかわりに情報を届けてくれます。
つまり、スマホは、10分に1回のペースで情報を届けてくれるUberEatsみたいなものです。

ドーパミンが最も放出されるのは?

ドーパミンが最も放出されるのは「期待」をするときです。
つまり「あるかないか分からない」「あったら嬉しいな」という曖昧な情報を得たときです。

これはサルを使った実験があります。

実験1
音が鳴ったらジュースが出てくる機械をサルの前に置く。
実験2
音が鳴ったらジュースが出てくる機械をサルの前に置く。
ただし、2回に1回はジュースが出てこない。

どちらもドーパミン量は増えましたが、実験1よりも実験2のほうが、ドーパミン量が増えました。
「出てきたらいいな」と期待をするからです。

これは、人間がギャンブルに依存するときにも関係します。
ギャンブルは毎回勝てるわけではありません。
勝つときもあれば、負けるときもあります。
そういった、勝つか負けるか分からないほうが、勝ったときの喜びが大きいです。
つまり、ドーパミンがたくさん放出されるから、ギャンブルから抜け出せなくなるという理論です。

あとは、窃盗依存症もそうです。
万引きがやめられない人も、捕まるか捕まらないか、捕まるかもしれないというところでドーパミンがたくさん放出されるから依存してしまうということです。

スマホの通知音がドーパミンを放出させるきっかけに

これをスマホに置き換えて考えてみます。
例えば、LINEの着信音。
着信が鳴ったときは、どういう情報か分からないため、期待値が高くなります。
「もしかしたら好きな人からのメッセージかも」「重要なメッセージかも」という「かもしれない」という気持ちがドーパミンをたくさん放出させます。
あとは、SNSの通知音。
すべてにおいてドーパミンが放出されるきっかけになっています。

このように、必ずしも重要な連絡ばかりではないからこそ、期待を持ってしまい、さらにドーパミンが放出され、強い欲求を感じ、私たちは10分おきにこの行動を繰り返してしまうと言われています。