【選挙①】若者は投票に行かないと損する!?【衆院選2021・解説】①

今の子どもたちには「将来、お金持ちになりたければ、選挙に行け!」と言いたいです。
一見、関係ないように思いますが、今の子どもたちに知っておいてほしいことなのでお話しします。

今の子どもは将来●万円損をする

『若者は、選挙に行かないせいで、四〇〇〇万円も損をしている!?』という本が2009年に発売されました。
10年経った今は、「8,300万円」損をすると言われています。

世代によって損得が変わってくるという世代会計についてお話をします。
上のグラフを見てください。
負担は税金や年金などの支払い、受益は年金などを受け取ったものです。

このような試算が出ています。
これはなぜかというと、少子高齢化だからです。
今の子どももが大きくなるにつれて、お年寄りの数は増えるけれども、子どもの数はどんどん減り、働く世代が減ります。
そうすると一人一人の負担が大きくなりますよね。

……と思いがちですが、原因は少子高齢化ではありません。
なぜ少子高齢化が起こっているかというと、未婚・晩婚化、個人の意識変化からです。
しかし、これも違います。

一番の原因は、政治が機能不全になっているからです。
44年前から人口減は予測できました。
しかし、それまでの間、政府は少子化に対して何もしてこなかったんです。

日本の財政のこわさ

例えば、2021年度の国の一般会計総額は約107兆円です。
国は毎年予算を立てます。
それが107兆円かかるということです。
一方で、国に入ってくるお金は約57兆円です。

分かりやすいように一般家庭に例えてみます。
年間支出が1,070万円なのに、年間収入が570万円だったら……?
残りの500万円は借金をしますよね。
日本の財政はこうなっているんです。こわいですよね。

これを毎年繰り返した結果、国の借金は1,200兆円です。
国民一人当たり約1,000万円の借金を背負っているということです。
借金は返さなければいけません。
ただ、今のご老人たちは亡くなっていくため、今の子どもたちの負担が増えるということです。