【情報Ⅰ#6】KJ法とは?|高校授業_情報1・大学入学共通テスト【用語解説・プログラミング】①

今回のIT用語は「KJ法」です。
「アルファベットだし難しそう」「法律なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、難しくないし、法律でもありません。
気楽に学んでいきましょう。

以前「ブレーンストーミング」について説明しました。
ブレーンストーミングとは問題解決する方法を複数人で集まって話をすることです。
KJ法はブレーンストーミングと密接に関わっています。

KJ法とは?

KJ法とは、ブレーンストーミング(略:ブレスト)であがったアイデアを効率よく整理してまとめる手法です。
発案者の「川喜田二郎氏」のイニシャルを取ってKJ法と呼びます。

映画『スティーブジョブズ』では、ジョブズがKJ法を使って、ノートや資料を広げて、自分の頭の中を整理しているシーンがあります。
実際には付箋紙を使っていきますが、KJ法はスティーブジョブズも使っているくらい、ビジネスでは広く使われている手法だということです。

発散と収束

テーマがあったら、必ず結論に向かわなければいけません。
例えば「回転寿司の新メニューを考える」というテーマに対して「デザートを入れよう」という結論が出たとします。
テーマがあった場合、まず必要なのは発散です。
つまり、アイデアを自由に出していくということです。
そして、発散して広がるだけではなく、最後は結論までいかなければいけないということで、収束という流れが必要になります。
発散するために使われるのがブレスト、収束するために使われるのがKJ法です。

分かりやすく説明します。
皆さんが持っているアイデアが文房具だとしましょう。
Aさん、Bさん、Cさんの3人が様々な文房具を持っています。
その文房具を一旦すべて出してもらうことが、ブレストです。
自由に発散するという状態です。

次は整理をしていかなければいけません。
文房具を「書くもの」「紙」「その他」などに整理します。
そして「書くものはペンケースに入れましょう」「紙はファイルにまとめましょう」「その他のものはケースに入れましょう」という流れがありますよね。
出してもらった文房具(アイデア)を体系づけて整理してグループにしてまとめるというのがKJ法です。

次回は、実際にどのようにKJ法が使われているのかをお話しします。