【情報Ⅰ#3】IT用語「問題解決」とは?|高校授業_情報1・大学入学共通テスト対策【用語解説・プログラミング】②

前回に引き続き、今回のIT用語は「問題解決」です。

問題解決に大事なことは?

「ITを使って何ができるのか」「世の中にあるITツールはどのような特徴があるのか」ということを押さえておくことが大事です。
例えば、普段から使っているInstagramにはどのような特徴があり、どのようにビジネスに生かせるのか。
それを活用してどうやって問題解決に繋げるか。
それを知っておくことと「論理的思考」で考えることが大事です。

問題解決の裏にある「現状」と「理想」

問題解決の裏には必ず「現実」と「理想」があります。

例①

【現状】オフィスで仕事をしたいけど、室内は密になるし、外出して接触機会が増えるとコロナの感染リスクが高くなる
【理想】家にいてもオフィスで仕事をしているかのように、パソコン作業を行ったり他の人と会議ができる
【解決方法】オンライン会議ツール

例②

【現状】外食したいけど、飲食店はマスクを外さないといけないから、コロナに感染しないか不安
【理想】家にいて、外出することなく、専門店の料理を食べることができる
【解決方法】フードデリバリーサービス

例③

【現状】ラーメンの味には自信があるけどお客さんに知られていない
【理想】お金をなるべく掛けずに、たくさんの人に自分のラーメン屋を知ってもらい、来店してもらえる
【解決方法】インスタなどのSNS

例④

【現状】紙の伝票を毎日Excelに打ち込んで、日々の売上を計算するのが大変
【理想】いつ、どの商品がいくつ注文されたのかを自動で集計できるようにしたい
【解決方法】タブレット型注文システム

「今の悩み(現状)」と「悩み解消(理想)」の間にはギャップがあり、そのギャップを埋めるためにITが利用されます。

タブレット型注文システムをつくるときには?

「画面構成やボタン配置、画面遷移はどのようにするとお客さんも注文しやすいか」というときには、情報デザインが必要になります。
お客さんが「これはどうやるの?」と店員さんにいちいち聞いていると大変ですよね。
はじめてのお客さんでも使いやすい画面設計にしないといけません。

「ボタンを押した後にどのようにデータを登録させるのか」というときにはプログラミング、「登録したデータをインターネット上に溜めておく」ためにはネットワークの仕組み、「溜めたデータを流出しないようにする」ためにはネットセキュリティが必要です。

まとめ

大事なことは「課題解決を自分だけの力で行うのではなく、チームで意見を出し合い、まとめていくこと」「今は限られた1人の意見よりも、様々な経験をしてきた複数の人が多様な角度から意見を出し合い、そこから課題解決に繋げていくこと」です。
問題解決の重要性を踏まえて、情報を学んでいきましょう。