【情報Ⅰ#10】情報セキュリティ「サイバー犯罪」の事例や対策をわかりやすく解説|高校授業_情報1・大学入学共通テスト【用語解説・プログラミング】②

前回に引き続き、今回のIT用語は「サイバー犯罪」です。今回は、サイバー犯罪の特徴と、身を守る方法もお話しします。

犯罪の違い(犯人の特定)

【空き巣】

空き巣は、指紋や防犯カメラなど痕跡が残るため、犯人の特定が簡単です。

【サイバー犯罪】

サイバー犯罪は、追跡がログのみで、犯人の特定が困難です。
ログは「誰が、いつ、どのファイルにアクセスしたか」と記されているものです。
このようなアクセスログでしか追跡できない上、ファイルを削除されてしまうと追跡がほぼ不可能になります。
あとは、自分以外の誰かがやっているように見せかける「なりすまし」があります。

例:最も有名なサイバー犯罪 片山祐輔が起こしたパソコン遠隔操作事件

片山は、掲示板で殺害予告や襲撃予告を他の人がやったかのように見せた。
警察が、なりすましをされた5人を逮捕した。

犯罪の違い(犯人の目的)

【空き巣】

空き巣の目的は、一時的な金稼ぎです。自宅に数百万という大金を置いている方はあまりいないですよね。

【サイバー犯罪】

サイバー犯罪は、個人情報の売買、クレジットカードの不正利用、サイトへの嫌がらせ、企業や政府機関の情報奪取、知的好奇心を満たすなどの目的があります。
大規模な犯罪になりやすいです。
また、知的好奇心を満たすというのは「高いセキュリティがあるならそれを破るのが俺の仕事だ」と思う人がいるんです。

犯罪の違い(犯人の特徴)

【空き巣】

情弱な貧乏人です。
そんなに儲からないし、捕まりやすいのに狙うということは、かなり情弱であり、貧乏です。

【サイバー犯罪】

天才的なプログラマーです。
サイバー犯罪を行う上でプログラミングは必須です。
さらには天才的な頭脳を持っていないと、セキュリティ突破はなかなかできません。

サイバー犯罪の特徴

  1. 世界中の天才的犯罪者から、いつ、どこから、どのように狙われるか分からない。
  2. 証拠等の痕跡が残りにくく、犯人を特定しづらい。さらに被害者が加害者にされる可能性もある。

サイバー犯罪はすごくこわいものだということを押さえておいてください。

サイバー犯罪から守る方法

  1. どんな犯罪なのかを知りましょう
  2. どういう手口なのかを知りましょう
  3. どのような対策があるかを知りましょう

    【例】

  1. オレオレ詐欺
  2. 身内のフリをして電話をかけてお金を振り込ませる
  3. 名前を言わせる、本人に確認する
「知るは戦いを制す」ということです。しっかり知識をつけて自分を守りましょう。