仙台育英優勝から学ぶ子育て②

今回のなかのりブログでは、前回に引き続き、仙台育英が甲子園で優勝した根拠をお話しします。

本番を想定した練習

仙台育英の選手も監督も「甲子園に出られればいいや」「なんとなく戦えればいいや」という漠然とした目標ではなく「甲子園優勝」という明確な目標を立てていました。

チームができた頃と、優勝を目標としたときには、現実と理想の間にギャップがあります。
そのギャップをどうやって埋めていくか、何をすべきか、ToDoリストをつくって、ToDoリストを確実に実行しています。
これは、ビジネスの世界においても当然行われることです。
高校生の段階から、これを明確にやっていたということです。

優勝という目標があって、それに向けての練習を常にしているため、甲子園という大舞台でも普段通りの力が出せていました。
僕も高校野球の経験がありますが、地区予選の1回戦でめちゃくちゃ緊張して、普段の力がまったく出せませんでした。
甲子園という大舞台で平常心でできるのはすごいことだと思います。

ロボサバやプロコンにおいても「出場するからには優勝を目指しなさい」「本気でやらないなら出場する必要はない」と常々言っています。
本気で優勝を目指すからこそ、創意工夫や試行錯誤ができるんです。
明確な目標を立ててそこに向かって努力していく姿勢が大事です。

感謝の気持ちを忘れずに

監督や選手のいろいろなインタビューを聞きましたが、どのインタビューにおいても必ず感謝の言葉が出ていました。
「嬉しいです」という言葉も当然出てきますが、そのあとに必ず「ここに僕らが立てているのは、周りで支えてくれている人(チームメイト、関係者、お父さん、お母さんなど)のおかげです。感謝しています」と、感謝の気持ちを伝えています。

ロボサバやプロコンでは、普通に大会に出て、普通に帰っていく子が非常に多いです。
だから、子どもたちには「当たり前に思うなよ」とよく伝えています。
例えば、ロボサバにおいては、会場を借りるだけでも大変だし、問題を考える人も審査する人もほぼ無給のボランティアです。
それは子どもたちの成長に繋げたいという思いがあるからです。
当然、お父さんお母さんが頑張って働いてくれているから、そのような機会が得られるんです。
当たり前だと思わず、周りの人たちに感謝の気持ちを持ってほしいと思いました。

今回の仙台育英の優勝は必然だったと思います。
自分たちも成功をするために、そこから何を学んでいかないといけないのか。
それを考えることがすごく大事だと思いました。