バイトテロ問題 SNSにアップするならこれを見てから①

2019年に入ってから、バイトテロ問題(「おバカ動画投稿」)が次々と起きています。バイトテロ問題とは、飲食店やコンビニエンスストアなどのアルバイト先で提供する食品を不衛生に取り扱い、いきすぎた悪ふざけをする様子を自ら撮影して、ネット上に投稿する問題のことです。
具体的には

  • カラオケ店「ビッグエコー」で、からあげを厨房の床にこすりつけてからフライヤーで揚げようとする動画(2018年12月6日)
  • 牛丼店「すき家」で股間におたまをあてる動画(2019年1月末)
  • 「くら寿司」で魚の切り身をゴミ箱に入れてからまな板に戻す動画(2019年2月末)
  • セブンイレブンで従業員がおでんのしらたきを口に入れて吐き出す動画

このような動画が次々とSNSに投稿され、拡散されています。その中でも、「くら寿司」の運営会社くらコーポレーションは、動画を投稿した従業員を退職処分とし、刑事と民事での法的措置の準備に入ったそうです。

なぜ、このようなおバカ動画が配信されるのか

悪ふざけの延長
特に、テレビのバラエティー番組を見て、真似したがる人は多いと思います。テレビは、頭の良い大人がたくさん集まって「法律的に問題はないか」「コンプライアンスにひっかかっていないか」ということをチェックしてから配信しています。
しかし、このような動画は、そういうチェックはなく、その場のノリで上げてしまっています。
自分がアップした動画を、自分の友達しか見ないと思っている
インターネットの世界は、全世界の誰もが見られます。それを分かっているはずなのに、普段、SNSを使っていると、仲良しの友達からしかコメントがこないために、自分の周りの人しか見ていないという錯覚に陥ってしまいます。
また、自分と意見の合う仲良しの友達と繋がっていることが多く、自分のやることを認めてくれたり、面白いと言ってくれたりするため、自分のやっていることが正しいという錯覚に陥ってしまいます。 これを「エコーチェンバー現象」と言います。いろいろな人の反応を聞いて優越感に浸ってしまうのです。