日本には昔から謙遜美学というものがあり、自らへりくだって相手を立てることが善しとされています。
しかし、教育という観点から見ると謙遜は良くないのではないでしょうか。
今回は「謙遜は悪徳」というお話をします。

日本人の若者の自己肯定感の低さ

2019年6月、内閣は、日本と外国の若者の意識に対する調査の結果を公開しました。
(日本・韓国・アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・スウェーデンの13歳から29歳までの男女1,000人を対象に実施)

そこで、日本人の若者は外国人の若者と比べて自己肯定感が低いということが明らかになりました。
私は、この結果の要因として、昔から日本に根付いている謙遜文化が大きく影響していると思っています。

謙遜の言い訳化!?

最近の謙遜は「言い訳」に使われている気がしています。

例 「私がバカだから子どももバカ」
自分を謙遜しているかのように言っていますが、これは、努力を怠っている格好の言い訳として謙遜を使っているだけです。

さらに「バカだから」という言葉を自ら発することで、潜在意識が生まれます。
潜在意識とは、自覚がないままに行動する意識のことです。
「バカだから勉強は無駄」と言葉に発することで「無理」という思考が強くなり、諦めやすくなります。

逆に「私は天才だから」と言ったらどうなるでしょう。
言ってしまった手前、天才でいるために努力をしようという潜在意識になります。
自分のことを謙遜して「バカ」と言ってしまえば楽ですが、親が勉強しないで損をするのは親自身ではなく子どもです。

謙遜の最悪な点は……

最悪なことは、子どもを謙遜で貶すことです。

例「うちの子はバカ」「息子は空気が読めない」「娘は可愛くない」
ネガティブに言ったほうが敵をつくらないと思う方も多いと思いますが、それは「自分が周りからどう思われるか」という観点でしか見ていません。
それを言われた子どもの気持ちを考えたことはありますか?

子どもは、大人ほど言葉の裏にある文脈を読めないため、親の言葉を字面通りに受けとります。
「自分は期待されていない」「ダメな子だからできなくてもいいや!」と思い、勉強しない理由をつくらせてしまいます。

親からの言葉の影響力は大きいです。そこで蓄積された潜在意識によって行動します。
ネガティブな言葉により、子どもの自己肯定感の低下を招いていることに気づいてください。

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